2023年12月28日、中国国家薬品監督管理局（NMPA）は、愛知県の
化粧品大手「ホーユー」の愛知工場をオンラインで調査し、
生産工程の問題点を指摘した上で、商品の輸入を停止した
ことが明らかになりました。
NMPAは、ホーユーの商品について、生産管理に関する法律に違反する
疑いがあると公表していました。
具体的には、製造記録の不備や、品質管理の不徹底などが指摘されました。
ホーユーは、NMPAの指摘を真摯に受け止め、問題点を早急に是正するとともに、
再発防止に努めるとしています。
今回の件は、中国政府が外資企業に対する監視を強化していることを示す
ものとして注目されています。
習近平政権は、あらゆる産業分野で国産化を進めており、
外資企業の競争力を削ぐ狙いがあるとみられます。
日本政府関係者は、中国の監視が強まれば、外資企業の対中輸出が抑制され、
中国の国産品に有利になると指摘しています。
今後、中国政府による外資企業に対する監視がさらに強まる可能性もあり、
日本企業は十分な対応を図る必要があるでしょう。
今回の件は、ホーユーにとっても大きな打撃となります。ホーユーは、
ヘアカラーの分野で中国で高いシェアを誇っており、今回の輸入停止は、
売り上げや利益に大きな影響を与える可能性があります。
